コミュニケーションがうまくいかなくて…
コミュニケーションの勉強はやることが多いよね。
どうすればいいか分からなくなってきました…
…実はね、コミュ障克服にも「ステップ」があるんだよ!
ステップ??
「コミュニケーション」といっても、その改善のポイントは山ほどあります。
- 非言語(立ち振舞い、見た目、礼儀作法)
- 人間心理(ネガティブ感情、自信、好感度)
- 会話スキル(話し方、聞き方、ユーモア)
- 会話場面(初対面、雑談、集団会話)
- 人間関係(職場、学校、友人、恋愛、家族)
このように、色々ありすぎて、
「何をしていいかわからない」
となってしまいます。
でも、コミュ障克服には「ステップ」がちゃんとあります!
それをふまえて、順番にやっていくことが大事です。
たとえば、泳ぎを習うのに、いきなり、バタフライを習いませんよね?
- 水に慣れる
- 体を浮かすこと
- 蹴伸び
- 25mを泳ぐ
これが、水泳を習うときの「一般的なステップ」でしょう。
でも、コミュニケーションとなると、この「当たり前」を飛ばしがちになります。
とくに、「1人で頑張っている人」は、この傾向が強いです。
それでは、コミュニケーションが身につかないでしょう…
この記事では、その「コミュ障克服(治し方)のステップ」についてまとめています!
3つの壁
コミュ障克服には「3つの壁」が存在します。
「ステップ」とは、この壁を1つずつ乗り越えていくことです。
この章では、それぞれの壁についてみていきます。
(解決編は次の章)
【補足】3つの壁
15年かけてコミュ障を克服したハカセ(編集長)の経験をもとにした仮説です。
①知識の壁
現代は情報が溢れている時代です。
インターネットが登場し、爆発的に情報がふえました。
そして、増えすぎると、「どれが正しいのか?」と分からなくなってしまいます…
検索しても、「正しい情報」にたどり着くのが難しい。
とくに、
「今の自分に必要な情報は何か」
がわかりにくいのです。
情報がありずぎて、「自分のレベルにあったもの」が選べない…
(情報があっても、レベルが合っていないと実践できません)
だから、「情報があふれている時代に知識不足になる」という矛盾が起きています。
②行動の壁
今度は、あれこれと知識だけがふえていくステージです。
でも、現実の会話では、緊張して上手くできません。
知っているはずのテクニックが使えない…
「相手の目を見る」
「こういう会話ではこう話す」
「こんな振る舞いをすればこうなる」
頭ではわかっている状態です。
いろいろと知っていますが、現実の会話ではうまくいかない…
知識は増えても、行動レベル(現実)につながっていないのです。
そして、また新しい知識を求めてしまいます。
③関係の壁
最後の壁です。
勇気をもって実践して、「とりあえず会話はできるレベル」にはなりました。
挨拶や仕事上の会話、プレゼンは大丈夫です。
でも、表面的でカタイ会話しかできない…
「雑談」や「意味のない会話」がとくに苦手。
これでは、
「友達」「恋愛」「結婚」
など、プライベートな関係につながりません。
表面的なコミュニケーションでは、打ち解けたり、仲良くなったりできないからです。
できるのは「仕事上の関係」や「知り合い」だけ…
このように、最後は「人間関係」という壁があります。
【補足】
仕事や知り合いも人間関係ですが、ここでは「親密な関係」を想定しています。
コミュ障克服の3つのステップ
以上が、3つの壁です。
「この壁ってほんとうなの?」と思うかもしれません…
でも、身に覚えはないでしょうか?
「どれが正しいのかわからない」(知識の壁)
「知ってるけど、できない」(行動の壁)
「打ち解けた会話ができない」(関係の壁)
などなど。
おそらく、どこかの壁にぶつかっているはずです。
克服のステップは、この「3つの壁」を乗り越えていくことになります。
【補足】
もちろん、細かい課題はあります。しかし、3つの壁は「質の異なる努力」が求められるため、認識しておくことは大事です。
ステップ①:教えてもらう
「知識の壁」を乗り越えるためには、だれかに教えてもらう必要があります。
なぜなら、知識の壁は「1人でやっているとぶつかる壁」だからです。
1人でやっていると、自分の間違いに気づきにくいものです。
そして、間違ったまま突き進んでしまうか、諦めてしまいます…
たとえば、スポーツがいい例ですが、良いチームには「良い指導者」がいるものです。
そして、コミュニケーションも、「指導者から習うこと」が王道になります!
ここで仮定ですが、もし、学校の部活で指導者がいないとしたら、どうでしょうか?
学生だけだと、どうにもならないはずです。
もし、うまくいっているとしたら、それは「指導的立場の学生」がいることでしょう。
コミュニケーションも同じです!
1人でがんばっても、コミュ障は改善できません。
「コミュニケーションを教えるのが上手な人」に習うのが、まっとうな態度だと思います。
(とくに、「コミュ障に教えられる人」がおススメです)
そして、人に習うことは知識とはまったく違う「作用」があります。
それは、
「知識は”変化”を起こせない」
からです。
知識だけでは、マインドセットや行動まで変えられません。
そして、同じレベルでぐるぐるさまよい、新しい知識を探し求めることになるのです。
【補足】マインドセット
物事の「見方」・「考え方」。行動や判断の基準になるもの。
人間だけが人間を変えることができます。
現実の人間(他人)には、相手に変化を起こす「影響力」があるからです。
(もちろん、人によりますが)
「いい出会い」が、人生を変えるキッカケになるのです。
そして、コミュ障克服は人生レベルの変化です。
なので、本屋やネットで「情報」を探すのではなく、「人」を探しましょう!
【補足】
まずは、自分に合った「いい先生」を探すことが第一です。
下記では、ぼくの「出会い」と「変化」について書いています。
参考にどうぞ。
ステップ②:やってみる
次に、行動の壁をのりこえるためには、「やってみる」(行動)が必要です。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、これがなかなかできません。
というのも、「何かをやろう!」と決意したら、その多くは目標が大きすぎるからです。
だから、1番必要なのは「現実的にできる目標設定」です。
そして、コミュニケーションの場合も同じ。
たとえば、現実の会話に必要なスキルは限られています。
泳ぎを覚えるのに、いきなり背泳ぎやバタフライからやらないですよね?
でも、コミュニケーションでは、いきなり中級や上級からやろうとする。
だから、コミュ障はまず「初歩的なスキル」に限定して練習する必要があります。
たとえば、「傾聴」の場合。
その目的は「相手によりそって全て肯定する」ですが、いきなり実践は難しい。
もっと簡単なことからやる必要があります。
基本のテクニックとして、「アイコンタクト」「笑顔」「頷き」「相槌」の4つがあるので、ここからやる必要があります。
そして、ここも大事ですが、よく間違えてしまうのが「4つ同時にやろうとする」ことです。
(欲張ってやろうとして、結局1つも身につかない…)
でも、大事なのは「まずは1つ」です。
「笑顔は難しいけど、アイコンタクトならなんとかなる?」
「相槌より頷きのほうが簡単かな?」
と比較して、欲ばらずに1つに決めることです。
「今の自分ならどれができそうか?」と考えることが大事になります。
そして、いろいろ試したい気持ちを抑えて、「集中と選択」がコツです。
以下では、会話スキルについて、基礎の基礎までほりさげて解説しています。
参考にどうぞ。
【話し方】
【聞き方】
ステップ③:与える
最終的なコミュ障克服のステップ(関係の壁)は、
「人間関係をつくる力」
です。
今までと同じように「なんとなく友達になった」では、大人になってから厳しいでしょう。
子供のころの人間関係は、「同じクラスだったから」「近所だったから」で成立します。
しかし、それでは環境次第でまたコミュ障に陥りかねません。
なので、大人になってからは「自分から関係をつくる」が基本になります。
(「自分から友達になる」「自分から話しかける」など)
逆に、この「関係をつくる力」があれば、どこにいってもコミュニケーションは大丈夫です。
そして、そのために必要なマインドは、
「与える」=「相手を喜ばせる」
になります。
【補足】
「与える」というと、上から目線に聞こえるかもしれませんが、「喜んでもらう」「楽しんでもらう」と意味は同じです。
例えば、
挨拶されたら、うれしい。
体調が悪いときに気遣ってもらったら、優しさを感じる。
忙しいときに手伝ってもらったら、ありがたい。
このように「ちょっとしたこと」でいい。
そうやって、自分から与えることで、信頼を高めていきます。
この感覚を当たり前にします。
なぜなら、人間関係は「何かを与えて、何かをもらうこと」と言えるからです。
【補足】
そして、いちど関係ができれば、会話もカンタンになります。それは、相手が好意的になり、合わせてくれることが多いからです。
以下は、人間関係に関する記事です。
【関係ができていない人と話すとき】
【話し相手が1人もいないとき】
最初にやるべきこと
ここまで、ステップ別にまとめてみました。
コミュ障克服の全体像が見えてきたと思います。
コンパクトにまとめたと思うのですが、それでも課題は多いはずです。
ですので、次に、「まずやるべきこと」をあげてみます。
【補足】
状況や課題は人それぞれなので、以下はあくまでオススメです。
それは、
- 挨拶
- 受け答え
- 思ったことをいう
これらは、簡単に思えますが、コミュニケーションの基本の「キ」です。
挨拶がちゃんとできて、受け答えもしっかりして、思ったことも言えたら…
もはやコミュ障ではない!?
なので、あなたがコミュ障ならどれかはできていないはずです。
最初の一歩として、見直しをオススメします。
詳しくは、以下の記事にまとめています!
まとめ
でも、最後は感覚的にわかるまで「やり通すこと」ですね、コミュ太くん!