こんにちは、コミュスタ編集長の永田です。
この記事をみにきてくれたのは、あなたが今、コミュ障に悩んでいて、
解決のヒント
を探しているからだと思います。
「コミュ障」と一口にいっても、いろいろな問題があって
かんたんには治りません(改善しません)…
時間がかかると思います。
で、ぼくはというとコミュ障を自覚してから、
克服するまで15年ほどかかりました。
長いですよね?
どうしてこうなったかというと、最初は、
コミュニケーションや会話に関するノウハウ本を買うだけだった
からです。
いわゆるノウハウコレクターです。
実践することなく、知識ばかりが増えていくのですが、それで10年が経ちました 苦笑
あるとき、
「実践しなきゃダメだ」
と気付いて、遅過ぎですが、“スキル”を身につけることに集中しました。
そしたら、格段にコミュニケーションで手応えを感じるようになりました。
大小さまざまなスキルを身につけていきましたが、その中でも
「これは絶対に身につけないとダメだ」
というものをこの記事では厳選しました。
ぼくが15年の経験を通して、大事だと感じたものばかりです。
とくに、会話スキルではなく、その
“土台”となるスキル(非言語コミュニケーションに近いもの)
の大切さに気づいたことが大きかったです。
コミュ障克服の参考になると思うので、興味があったら、読んでみて下さい。
①問題解決能力
例えば、「初対面が苦手」という課題があったら、改善するためには
”問題解決”
をしていくことになります。
(何回も経験すれば自然に改善されることは期待できません)
で、そのときにどうするかというと、
- 初対面に関して情報を集める(情報収集)
- だれかに相談、もしくは、紙に書き出す(状況整理)
- 自己紹介が1番苦手とわかる(問題点の把握)
- 自己紹介のセリフを事前につくる(仮説)
- 初対面で試してみる(検証)
というように、いくつかのステップをふむはずです。
このように、コミュニケーションの課題を1つ1つクリアしていくことができれば、順調にコミュ障が改善されていくはずです。
逆に、コミュ障改善がすすまないのは
「問題を放置してしまっているから」
だと思います。
しかし、問題解決は慣れていないと難しいものです。
とくに、ステップ2の「状況整理」は経験が求められます。
相談に慣れていなかったり、書き出して整理する習慣がなかったりします。
なので、まずはこの状況整理の習慣から始めてみましょう!
【補足】
「問題解決の手法」といっても上記のような単純な方法で充分だと思います。問題を”整理”して、”解決策”を考えて、”実行”することが大事です。
②メンタルコントロール
コミュ障は、少し上手くいかないことがあるとネガティヴにおちいりがちです。
こうなると、頭では「こうすればいい」「こうしたら良くなる」ということがわかっていても、行動が起こせません。
ネガティブな結果を想像して動けなくなってしまいます。
(これは”本能的な反応”なので、”理性”で分かっていても意味がありません)
ですので、スキルとして”メンタルコントロール”が必要です。
もちろん、「コントロール」といっても、完全なコントロールではなく、
「上手に付き合う」
というニュアンスです。
とくに、落ち込みからの”回復法”を自分なりのやり方で持っているかどうかです。
「紙に書き出す」
「だれかに相談する」
「思いっきり好きなことをする」
「大声で叫んで吐きだす」
など、自分のスタイルに合った方法を探してみましょう。
(コミュ力が高い人は何かしらの方法論をもっています)
こうやって、心に余裕をつくり、人間関係に気を配れる状態がつくれるのです。
【補足】
メンタルだけでなく、仕事や生活などの総合的な”自己管理”によって、時間的・精神的な余裕をつくることも大事です。
③ボディランゲージ
コミュニケーションでは、たんに言葉のやりとりだけではなく、
”非言語”
が重要になってきます。
その代表的なのが、”ボディランゲージ”と呼ばれるものです。
例えば、オドオドした態度や目がキョロキョロ泳いでいると、
それだけでコミュニケーションがうまくいきません。
あたふたした動きもまずいです。
(本能的に相手に舐められます)
会話以前の問題です。
だから、ゆっくりした動作などの“落ち着いたボディランゲージ”がまず必要です。
また、それだけでなく、
姿勢や座り方、食べ方、話し方、表情
など“あらゆるポイント”が重要になります。
とくに、自分では自覚できない”変なクセ”があるので、
それらを自己認識できるかが重要なポイントです。
【補足】
改善や習得には、“お手本”となる人がいると効率的です。その人のボディランゲージを真似ると、コミュ力が格段にあがります。
④感謝
「ありがとう」が自然に言えますか?
ぼくがコミュ障がひどかったころは「ありがとう」を言うのに抵抗があったし、
そもそも”感謝”という発想がありませんでした。
余裕がなくて、
「何を話せばいいのか?」
「変に思われていないか?」
「気まずいのではやく帰りたい」
などと、自分に意識のベクトルが向いていました。
その状態だと、相手になにかしてもらっても、すぐにお礼がいえません。
相手が、少しとはいえ、労力や気を配ってくれたのに、です。
また、感謝の言葉がすぐに出てくるということは、自分も
「相手のためになにかしよう」という発想
になっている証拠です。
(いつも“感謝をもらう行動”をしていると、相手に感謝するのが自然になります)
そして、「お互いに何かして、何かしてもらう」という
“価値循環”
ができあがるのです。
感謝は、このように“コミュニケーションの土台”といえます。
【補足】
相手と信頼関係ができていれば、会話が下手でも、やりとりはスムーズになります。
⑤声
声が小さいだけで、コミュニケーションでは非常に不利になります。
声が聞きとりにくいので、相手がイライラしてしまうからです。
ぼくも、もともと声が小さく、話し相手に聞き返されたり、耳を傾けられたりしました。
しかし、そのときに、がんばって大きな声を出せないものです。
声の改善には“専用の練習法”があります。
以下の記事では、ぼくがとりくんだ声の改善法についてまとめたので、参考にどうぞ。
【補足】
「声の大きさ」だけでなく、「声が高すぎる」「早口」「スローすぎる」「ボソボソしている」など“話し方”も問題です。
⑥リアクション
コミュ障はリアクションが小さい…
ぼくは、昔は無表情で、話を聞いていてもリアクションがなかったせいか、家族や友達から
「聞いてる?」
と指摘されることがよくありました。
自分としては集中して聞いていたのですが、リアクションがないために、
相手にそれが全く伝わっていなかったのです。
このように自分が集中して聞いたり、内心で驚いたりしていることは、
意外と他人には伝わっていない
ものです。
だから、リアクションを大きくして、相手に伝わるようにしましょう。
目安としては、2倍です。
声も2倍くらいで、相槌も2倍くらいです。
「少し大げさかな?」がちょうどいいでしょう。
最初は違和感があるかもしれませんが、すぐに慣れます。
【補足】
リアクションを大きくすると、相槌がやりやすかったり、声が出やすいです。また、相手の反応もよくなるので、会話が楽になります。
⑦要約力
日常会話は、短い言葉のやりとりが中心です。
プレゼンのように1人が長々と話すことはありません。
だから、「かいつまんで言う」能力が必須です。
一生懸命考えて、勇気を出して発言しても、
「何を言っているかわからない」
状態だと話を聞いてもらうのは難しいからです。
また、その状態が長く続けば、自分の方でも
発言する気力を無くしてしまいます。
(そういう状態は自分でも「何が言いたいかわからない」と自覚できるからです)
逆に、本当に一言になってしまうなど、
「短すぎて意味がわからない」
場合も要注意です。
例えば、映画をみて、
「あれ、良かったねー」
「うんうん、良かった!」
などと言ったあとに話すことがなくなります。
(情報量が少なすぎて、話を掘り下げられない)
せめて、文章が2つか3つくらいの長さで話せる必要があります。
(あいさつで終わる場合はいいですが、話をづつける場合に必要です)
なので、話すのが苦手という人は、Twitterなどで、
「100字前後」で自分の発言をまとめる練習をするといいでしょう。
【補足】
ほかの練習としては、映画や漫画の内容を100字で要約するのも効果的です。最初は難しくても、10~20回やれば慣れます。
⑧ユーモア
コミュ障を克服してからは、日常会話は「情報のやりとり」というよりも
「掛け合い」
に近いイメージを持っています。
関係が浅いうちは情報交換の側面がありますが、
仲が深まるほど掛け合いに近づいていきます。
だから、「ボケとツッコミ」とまではいかなくても、
ユーモアの感覚
が必須です。
言葉を受け止めるだけでなく、ずらしたり、すかしたり、ツッコんだり。
この感覚がないと、無難な会話になって盛り上がりません。
「質問の受け答え」になってしまいます。
なので、プロレベルになる必要はないですが、
ユーモアの基本は最低限みにつけたほうがいいでしょう。
【補足】
まずはツッコミをおススメします。ボケはツッコミ役がいないと成立しないため、重宝されます。
⑨切り返し
会話は予想がつかないことがほとんどです。
突然、話題が変わったり、自分の知らない話題が出たり。
また、「それ言っても大丈夫?」というNG発言も人によっては度々出てきますが、
このときに毎回フリーズしていたら、どうにもなりません。
例えば、デートなどでは想定外の出来事が起こったりします。
- 予約していたお店が閉まっていた
- 食事中に水をこぼしてしまった
- 店員を呼んでも聞こえなかった
コミュ障はそういうときにフリーズしたり、パニックになりがちです。
1回1回は大したダメージではないですが、苦手意識が強化されてしまいます。
なので、切り返しができると、そのような事態が回避できます。
また、単純に、会話にゆとりがでて、コミュニケーションが格段にスムーズになります。
【補足】
練習としては、フリーズ場面やセリフを“メモ”して考えることが実際的な方法です。落ち込むだけで、「対策を考えない」のが悪循環の原因です。
⑩人間理解
コミュニケーションで最も大事なのが、“人間理解”だと思います。
「人間関係」
「深層心理」
「相手のニーズ」
の理解は、コミュニケーションの最重要項目です。
例えば、会話は単に言葉のやりとりだけではなく、
「関係性の確認」や「感情のやりとり」
をしています。
その“見えないもの”を理解しないで、表面上のやりとりに終始していると、コミュニケーションがうまく行きません。
逆に、人間理解がすすむと、コミュニケーションの見えにくい部分がみえて、
人間関係をつくることに苦労しなくなります。
ちょっとした言動からも、相手の求めていることがわかるようになるからです。
このようにコミュニケーションに最も必要なのが人間理解です。
【補足】
相手の心理は、表情や表面的な言動と矛盾していることが多いです。その“矛盾”を読みとるスキルが人間理解になります。
まとめ
この記事では、コミュ障克服のために“絶対外せないスキル”についてまとめました。
記事を読んでくれた方には、「何か抜けている」と思った人もいるかもしれません…
それもその通りで、
「話し方」「聞き方」
については触れていません。
もちろん、この2つは非常に重要で、欠かせないスキルなのですが、
あえて外しました。
というのも、たとえば、オドオドしながら、話しや聞くテクニックを使っても意味があるでしょうか?
意味がないでしょう。
そして、そもそもその状態でできるものではありません。
だから、話し方・聞き方以前の
“コミュニケーションの土台になるスキル”
についてまとめました。
(話し方・聞き方についてまとめた記事はこちらです)
この土台ができると、今もっている会話のテクニックを発揮できると思います。
とくに、友達や家族とふつうにコミュニケーションができている人(人見知りの人)は、
すこし見直すだけで、ほかの人に対してもコミュニケーションがスムーズになるかもしれません。
「土台」なので地味かもしれませんが、ちゃんとできれば効果絶大です。
「努力の割にうまくいかない」と悩んでいる人は是非取り組んでみてください!
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。