はじめまして!
永田耕平です。
『コミュスタ:コミュ障のためのコミュニケーション学』の編集長をしています。
サイトに登場する「ハカセ」の中身の人でもあります。
(ハカセはぼくの似顔絵キャラクターです(笑))
そして、大学で研究をしている理学博士でもあります。
ここで、たぶんあなたは疑問に思うことでしょう…
「なぜ理学博士がコミュニケーションを教えているのか?」
理由はもちろん、
ぼく自身がコミュ障だったから
です。
独学のせいで、コミュ障改善に15年かかってしまいました(泣)
こうならないためにも、ぼくの経験をシェアできたらと、このメディアを立ち上げました!
ちなみに、ぼくは、いわゆる「喋れないタイプのコミュ障」でした。
だから、同じタイプの人はとくに参考になると思います。
喋れないコミュ障の「つまづきポイント」に、全てつまづいたからです(苦笑)
よかったら読んでみてください!
大学を卒業してから「喋れないこと」に気づく
コミュ障を自覚したのは、大学を卒業して、神戸の大学院にきてからです。
関西だから余計に、自覚できたのかもしれません…(苦笑)
それまでは、少ないながら友達がいました。
が、よくよく考えると、ぼく自身はほとんど話していませんでした。
たぶん、友達や周りの人がフォローしてくれていたのでしょう。
でも、大学院生になってからは「友達以外の人たちと話す機会」が増えました。
そうしてはじめて自覚に至ったのです。
(社会人になってからコミュ障に気づく人と似ているかもしれません)
ちなみに、どのくらい話せないかというと…
- 思ったことがその場で言えない
- 会話は基本的に聞いているだけ
- 複数の文をつかった長めの発言ができない
- 昨日みた映画の話題なのになにも言えない
- 友人・家族ともうまく話せない
- 何か言おうと考えている間に会話が進んでしまう
- 複数人での会話が早すぎてついていけない
というレベルでした。
「言語能力に欠陥があるのか?」と本気で心配しました…
もちろん、理系の学力と話す力は関係ありません(苦笑)
だから、ぼくの20代は、「日本人なのに日本語がうまく話せない」という悩みでいっぱいでした。
雑談ができない?!
それから努力のおかげもあり、どうにか話せるようになりました。
たぶん、アルバイトの塾講師や研究発表による「人前で話す経験」が大きかったと思います。
考えたことがその場で言えるようになりました。
「悩みが消えたか?」と喜びました…
でも、次は「雑談ができない」ことに気づいたのです!
真面目な話(仕事の話や議論)はできるようにはなりました。
しかし、 「なにげない会話」がうまくできません。
どうしてもカタイ会話になってしまうのです。
例えば…
- 議論や意味がある話しかできない
- いつも真面目な話になってしまう
- ノリ(雰囲気)がよくわからない
- 楽しい会話にならない
- 他の人がなぜ笑っているのか理解できない
言葉のひとつひとつを真面目に考えるクセがついていたのです。
もちろん、「意味はないんだ」と思うようにしました。
が、そうなると、逆にわからなくなりました。
考えないと、リアクションや話ができなかったのです。
そして、雑談ができないと「別の問題」が出てきます…
集団が怖い!?
1対1で雑談ができないと、複数人ではなおさら難しくなってきます。
集団の輪に入れないのです。
とくに年下のグループが苦手で、まったくノリについていけませんでした。
(私立大学の研究室では学生が大勢いますので、困りました)
そして、こういう時の心境は、
「自分が入ったら、空気が壊れそう」
↓
「近くで話していても参加できない」
↓
「喋らないイメージが定着する」
↓
「居ないのと同じ?」
↓
疎外感
となります。
雑談(集団会話)ができないだけで、孤独になってしまう。
もちろん、仕事(研究)の話はできます。
用事があって話しかければ、無視されることはありません。
ただ、仕事の話が終わると、すぐに沈黙が訪れる…。
「軽度の孤独」でも、毎日だとキツいです。
とくに、職場では逃げ場がないので、忙しいフリまでするようになりました。
もちろん、「話しかける努力」はしていました。
でも、ぎこちない。
相手も早めに終わらせたい雰囲気がでて、会話が弾みません…
「いったいなぜこうなるのか?」
さっぱりわかりませんでした。
本物のコミュケーションに出会う
このころビジネスの勉強会に参加しました。
(大学も非正規雇用がふえていて、ぼくも副業を検討していたためです)
このときはまさか「ビジネスの勉強がコミュ障克服になる」とは思っていませんでした…。
それまでは、ビジネスは「商品を売ってお金に換える行為」という単純な認識でいましたので。
しかし、ビジネスはまさにコミュケーションそのものでした!
- 相手が求めていることを考える(マーケティング)
- それを相手に伝える(セールス)
- 相手から感謝される(お金をもらう)
これがわかりやすかった。
実際に、ビジネス講師の方々のコミュニケーションは圧倒的に心地がよいものでした。
なにげないやりとりなのに、「これほど違うのか?」と。
「相手のニーズ」をくみとる重要性を痛感したのです。
そして…
自分のコミュニケーションがうまくいかない理由が完全に理解できました。
ぼくは、そもそも「相手の求めていること」を考えていませんでした。
「どうやったらうまく話せるのか?」という悩みで頭がいっぱいで、「相手に伝わる表現」なんて考える余裕もありませんでした。
そして、「感謝をもらう」という発想もなかったです。
これではコミュニケーションがうまくいくわけがありません。
ここからぼくは、
【ビジネスの発想(ニーズ・表現・感謝)】
をもとに、自分のコミュニケーションのあり方をゼロから見直しました。
(社会人だと、これくらいのパラダイムシフトがないと克服は難しいのかもしれません…)
そして、現在
ぼくは、いま、リラックスしています。
コミュニケーションに苦手意識を感じることがほとんどありません。
(困ることはありますが、対応できます)
相手が求めていることを考えて、やって、喜ばれます。
コミュニケーションがすごく単純に思えました。
もちろん、相手のニーズが全てわかるわけではありません。
また、感謝をもらうことが全てだとも思っていません。
ただ、コミュニケーションがシンプルになるし、感謝は気持ちがいいです。
というわけで、ぼくは今、毎日をおだやかに楽しく過ごせています。
P.S.
数年前に結婚して、子どももできました。
もちろん、職場の人たちともうまくやっています!
ぼくの経験をふまえて、コミュ障のための電子書籍をつくりました。
「コミュ障を治したい人」「しゃべるのが苦手な人」が対象です。
コミュニケーションに関するぼくの「研究成果」でもあります!
興味があったら読んでみてください。